トリプルレイ☆彡19 ( 宿命 )
会いたくてたまらない衝動がおさまった今だからわかる
わたしが彼と会いたかったのは
ただただ一緒にいるのが楽しかったから
というよりも
彼とわたしのこと 確認したかったからだった
彼との間の
あらがいがたい引力がなんなのか
知りたかった
これはなんだろう?って
ツインレイくんのときも
そこには驚くほどたくさんの符号があって
だからこそ
2人きりで話したら
《ああ!きみだったんだ!!》
ってわかると思った
お茶することも
ごはんをたべにいくことも
ほんのちょっと
そこのベンチで
すこし話す機会さえなかった
手をつないだこともない
この人だ!という
物理的な確証もないまま
彼に向き合うかということさえ
選択の余地は与えられなかった
環境と文化と習慣と言葉も
まったく異なる人で
そのうえ
好きになったことのないタイプだった
それなのに
うめこまれている大きな磁石が
もうかってに
ひきあってしまうから
気がつかないふりも
できない
離れていても
彼のことがうかぶ
偶然はない
何の確証も必要なかったんだ
なにもかも そうなるようになっている
運命というよりも
宿命だった
確認したいのでもなく
宿命だからでもなく
あったかいあの場所に戻りたい
愛しいあのひとのところへ